紀土、あがらシリーズの生原酒。
和歌山の方言で「あがらの」は、「私達の」という意味があるそうです。
自社田で蔵人が造った山田錦と、契約農家が造った山田錦を使って醸されています。
それで、「あがら」なんですね!
考察
精米歩合が80%の生原酒です。
低精米ですが、雑味はほとんど感じられません。
むしろ「雑味」をうまく使い、強くて濃くなりすぎるところを、すっきりと和らげているようにも思えます。
とは言え、アルコール分は17度と少し高めの生原酒で、味わいは濃醇。
舌の奥のほうに旨味の余韻が残るので、「どうしても」すっきりを飲みたいという人には、あまりオススメできません。
常温や冷酒で飲んでもおいしいですし、50度前後の燗につけてもオススメです。
もう少し温度を上げても負けない強さがあるので、そのあたりはお好みで調整して飲んでください。
すき焼きなどの濃いお肉料理にも合いますし、餃子や焼売などの辛くない中華ならば合わせられるかと思います。
よく「紀土は飲みやすい」という感想を聞くし、僕自身もそう思うのですが、これは決して飲みやすくはありません。
「飲みやすい」ってなんやろ?という話にもなってきますが、ここでは置いておいて……
香りフルーティーですっきり旨い、というお酒とはちょっと違う、力強くも繊細なお酒です。
低精米のお酒は雑味が出てきがちですが、「雑味」を心地の良い「酸味」として捉えられるような力強くも優しい味わいは、母のようで、とても美しいです。
作家の感想
これまで「紀土」は、何百回と飲んできたけれど、これは少し変化球のように思います。よく「紀土は飲みやすい」という感想を聞くし、僕自身もそう思うのですが、これは決して飲みやすくはありません。
「飲みやすい」ってなんやろ?という話にもなってきますが、ここでは置いておいて……
香りフルーティーですっきり旨い、というお酒とはちょっと違う、力強くも繊細なお酒です。
低精米のお酒は雑味が出てきがちですが、「雑味」を心地の良い「酸味」として捉えられるような力強くも優しい味わいは、母のようで、とても美しいです。
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